ハイローオーストラリアは、一定時間後に「為替が今より円高になっているか、円安になっているか」を予想するシンプルな取引です。予想が当たれば、投資資金が2倍弱になって返ってきます。
非常にわかりやすい商品だけに、リスクを深く考えずに資金を投入する人も多く、投資というより丁半バクチを連想するという声もあるのが事実です。
そこで、この記事ではハイローオーストラリアの依存性についてまとめてました。
依存性がある人は「勝てない!」「詐欺だ!」とネット上で嘆いていますが、本当のところはその人本人の感覚がマヒしているのが一番の原因です。
いったいどんな人が、ハイローオーストラリアで依存症になるのかというと・・・
ハイローオーストラリアは勝率50%でも利益が出る口座は2~3割
通常のFXでは、為替がどれくらい動いたかによって、損益の額も違ってきます。予想に反して大きな値動きがあったときは、当然ですが損失も大きくなります。バイナリーオプションでは、為替が大きく動いても、小さく動いても、基本的に損益の額は変わりません。
一見、大損はしないような取引に思えますが、予想が外れると投資資金が全額没収されるという点は、やはりギャンブル的な要素を強く感じさせます。
確率的には50%で的中し、当たるとお金が2倍弱になる。この2倍弱という倍率がポイントで、たとえば1.8倍のペイアウトを設定している業者を利用した場合、50%の的中率では投資を重ねるごとに損失が膨らんでいきます。
当たる確率が半々なら、ペイアウトは2.0倍でチャラということになりますが、僅かな倍率の差から生まれる損失が積み重なり、FX業者にとって大きな利益となるわけです。
もちろん、為替はさまざまな要素によって変動するので、超短期の取引でも、ある程度値動きの方向を読むことはできるかもしれません。実際に、的中率が50%を超す例も多いといいます。
しかし、各社が公表している6月のバイナリーオプションの取引実績を見ると、払い戻し率はいずれも100%を切り、損失が発生した口座の数は、約7割から8割にのぼります。
裏を返せば、利益が出ている口座、つまり儲かっている人は、全体の2割から3割にすぎないということです。
ギャンブル好きとギャンブル依存症の違いとは?
ギャンブルをする人の特徴は、賭け事が元々好きでギャンブルの事をよく考えています。その為、バイナリーオプションは元々投資とつもりで取り組むはずだったのに、気が付くとギャンブルになっているという方がいます。
そこで、まず触れておきたいのはギャンブル好きとギャンブル依存症の違いについてです。明確な違いに線引きがあるのではないので、判断は難しいのですが、あえて違いをいうなら決定的な違いは「コントロール」にあると言えます。
例えば、以下のようなケースであれば、違いが分かるのではないかと思います(-ω-)/
ギャンブル好き | ギャンブル依存症 | |
賭け方 | 娯楽といえる範囲で賭ける。ギャンブルを適度に楽しめている。 | なにか問題を起こすほどに賭ける。そして追い詰められていく。 |
心理・行動 | ギャンブルをしたくても、状況によっては我慢できる。 | 自分をコントロールできない。賭けを始めると止まらなくなる。 |
生活面 | ギャンブルは生活の一部。仕事や家庭生活もまっとうしている。 | ギャンブルが生活の中心。やがて仕事や生活が破綻する。 |
金銭面 | 多少は損をしているが、小遣いを使っているだけで、問題はない。 | ギャンブルに使うお金が増えていく。借金を繰り返す。 |
ギャンブル依存症の実態を調べる為、2017年度に全国調査が行われました。日本全国300地点で5,365名から回答を得た大規模調査によるものでした。
この調査では、過去1年以内の経験からギャンブル依存症が疑われる人は成人の約0.8%に上るものと推計される事が分かりました。そして、その人たちが過去1年間に使った賭け金の平均が1カ月当たり約5.8円だったのです。
この結果から、ギャンブル依存症に該当する人は、月に約6万円を使い込んでいる実態が見えてきました。
ただし、これはあくまでもギャンブル依存症が疑われる人のデータです。その多くはまだ診断や治療を受けていないものと考えられます。治療中の人の統計をとった場合には、毎月の賭け金がもっと高くなる可能性があるという事です。
この記事を見ている方で、月に6万円以上ギャンブルにつぎ込んでいる方は注意が必要かもしれません。該当しているという方は、以下のチェック項目を参考にして下さい。
ギャンブル依存症になりやすい人・なりにくい人の比較
いったいどのような人がギャンブル依存症になりやすいのかということからまとめていこうと思います。以下に、ギャンブル依存症の統計からなりやすい人となりにくい人の特徴をまとめました。
あくまで統計ですから、必ずではないですが参考にはなると思います(^^)/
なりやすい人 | なりにくい人 |
|
|
上記の内容からも、ギャンブル依存症の9割が男性で経済的に余裕があることが分かりました。また、物事に感情的になりやすかったり、うつ病などの心の障害がある方もなりやすい傾向にあるといういうことです。
こう考えると、生活環境がギャンブル依存症と大きく影響している事が分かりますね・・・
ギャンブル依存症のセルフチェック【要確認】
では、ギャンブル依存症かどうかをチャックするにはどうしたらよいのかもしれておきます。
ギャンブル依存症は目に見えるものではないので、明確な編団基準が存在する訳ではありませんが、それでも患者や疑いのある方の行動には特徴があります。
以下のチェック項目を確認し、当てはまる数がいくつかを確認してもらえればと思います☹
【特徴その1】ギャンブルをしている時!
ギャンブル依存症の方は、パチンコやスロットなどをしている最中、勝っても負けても冷静になれず思っていた以上に賭けてしまう傾向があります。
□ 負けた分を取り返すまで、賭け続ける!
□ 負けたのに「勝っている」と嘘をつく!
□ 当初の予定よりも多くの金額を使ってしまう!
□ 勝ちだすと「もっと勝てる」と考えて勢いづく!
【特徴その2】ギャンブルをしていない時!
日常生活では、ギャンブルの為に「仕事を休む」「お金を借りる」といった問題が生じます。また、本人がその問題を自覚しながら、それでもギャンブルを辞められないという苦悩もみられます。
□ ギャンブルの為に学校や会社を休む事がある!
□ 「このままではいけない」という意識がある!
□ 「やめよう」と決心して家族と約束をしても、辞められない!
□ ギャンブルを巡って、家族と口論になる!
□ 景品や馬券など、ギャンブル証拠を隠す!
□ ギャンブルの為に借金をする!
□ 家族のお金を無断で使った事がある!
□ ギャンブルの為に万引きなどの違法行為をした事がある!
□ 嫌な気分になると、ギャンブルをしたくなる!
ギャンブル依存症チェックの判定
上記のチェックの該当項目数により、ギャンブル依存症の可能性が分かります。以下にチェック項目の判定結果を載せておくので、参考にして下さい。
【7個以上】
7個以上にチェックが付いていた場合、特徴の半分以上が当てはまった事になります。ギャンブル依存症の可能性が高いと言えるでしょう。早急に、専門の医療機関に受診する事をお勧めします。
【2~6個】
依存症の特徴にいくつかチェックが付くようなら、ギャンブル依存症の可能性ありです。深刻な問題が起こる前に、深刻な問題が起こる前に専門の医療機関の受診を検討すると良いでしょう。
【0~1個】
チェックが0~1個の場合、ギャンブル依存症の疑いはあまりないです。しかし、ギャンブル関連で問題や心配事があれば、早めに専門の医療機関に相談するべきでしょう。